鈴木宗男 収監を決めた「国家の意思」

週刊朝日 2010年09月24日号配信掲載) 2010年9月16日(木)配信


民主党の代表選が佳境となったこの時期に、最高裁が小沢一郎前幹事長を支援する新党大地の鈴木宗男衆院議員(62)の上告を棄却する決定を下した。鈴木氏は議員を失職、収監される。なぜこのタイミングでの決定なのか、永田町には揣摩憶測が飛び交った。本人はどう受け止めているのか。本誌編集長が直撃した──。

   ※    ※

 ──それにしても、驚きました。民主党の代表選への影響はありますか?

「さっそく菅陣営の選対幹部が私の上告棄却を『政治とカネ』にからめて演説で使っていました。私の事件と小沢さんは何の関係もないのにですね。この後すぐに地元の北海道で決起集会があって、私も応援に駆け付ける予定でしたが、それもかなわなくなりました。裁判所の決定に官邸の意思とか意図が働いたかどうかはわかりません。ただ、結果として小沢さんの不利につながっている。やはり、世間の人たちが言っているように、政治的な何かがあったのかなぁと……」

 ──しかし日本には三権分立の原則があって……。

いや、それは建前としてはですね。例えばいま、天下り批判が激しいですが、最高裁には“ムネオ追い出し”の張本人だった外務省の竹内行夫元事務次官が天下って判事になっています。司法試験に受かったわけでもないのにです。こういう行政と司法がくっついているのは日本くらい。判検交流といって検察官が人事異動で裁判官をやったり、その逆もある。これがなれ合いにならない保証はない」

 ──確かに事実はどうあれ、そうした疑いをもたれること自体が司法不信につながりかねないですね。

「そうです。みなさんから、なぜ、このタイミングだったのかと聞かれますが、私のほうが教えてほしい。私が上告してから決定まで2年6カ月、この期間は事件によってまちまちで最高裁の裁量にまったくまかされている。裁判所に配慮の義務はないと思いますが、なぜ代表選が終わるまで待てなかったのかというところに国民の不信の芽が生まれる可能性はあります」



──せっかく大阪地裁がナイスなジャッジをしただけに、そういう雰囲気が生まれるのは残念です。

「私の『心友』の佐藤優さんがこんなことを言っていますね。村木厚子さんの無罪が出て検察批判の声が高まるのを恐れ、先手を打ってやったのではと。そういう見方があるのかもしれません。それから、私が収監されることで、外交機密費の不正使用などへの追及がゆるみ、喜んでいるのは外務官僚たちだとね」

 ──村木さんの主任弁護人の弘中惇一郎さんは鈴木さんの弁護人でもある?

「そうです。それから、足利事件で菅家利和さんの冤罪を晴らした佐藤博史弁護士です。ふたりは私の一審の裁判を見て、これはおかしいから私たちが引き受けましょうと、向こうからやってきてくれたんです。弘中先生に言わせると、私の事件は村木さんの事件とまったく同じ構図だと」

 ──それは?

「つまり、密室で作られた検察の調書によって有罪にされている。その他の証拠はありません。デッチ上げ調書事件だと。しかし私の裁判では、公判での証言より検察の調書のほうが信憑性が高いと判断され、有罪は覆らなかった。ふたりの先生が一審からついてくださっていれば、違う結果だったかもしれません」

 ──冤罪を防ぐには取り調べの可視化ですね。

「やると言っていた千葉景子法相の変節にはガッカリしました。小沢さんが総理になればすぐにでも可視化は実現するでしょうが、菅さんがなってもぜひ、やってほしいと思います」



実刑確実でも意気軒高!鈴木宗男氏

2010年10月12日(火)10時0分配信 日刊ゲンダイ 

 9月7日、最高裁で上告を棄却され、異議申し立ても却下された鈴木宗男前衆院議員は懲役2年の実刑が確定した。今月末にも収監されるが、鈴木氏は意気軒高だ。一連の事件は完全否認し、獄中からも検察批判を続けると宣言している。その鈴木氏に収監前インタビュー。

 フロッピーディスクが改ざんされた村木事件でも、取り調べの方法が問題になりましたが、アレが検事のやり方です。ストーリーに沿って、密室で強圧的に調べて調書を作りあげていく。私の場合も、本当にデタラメなデッチ上げ調書を作られました。2審からは証人が「検察に言わされました」と証言した。それでも裁判所は、神聖な法廷での証言よりも調書を重視したのです。

「取り調べの全面可視化を実現する議員連盟」(会長・川内博史衆院議員)では9月15日、「取り調べの全面可視化」の必要性について話しました。冤罪を二度と起こさないためにも、可視化法案を早急に成立させるしかありません。

 機密費問題も重要で、用途の情報公開が必要です。私は7月にはテレビで「98年の沖縄県知事選で機密費を3億円使った」と暴露しました。これは新基地建設派の稲嶺恵一候補(前知事)を当選させるためです。小渕元首相は稲嶺さんのお父さんにお世話になるなど縁が深く、何としても勝たないといけなかった。沖縄県連も官邸に「知事選で3億円必要」と頼みに来た。だから、機密費を出したのです。小渕さんは「沖縄は随分、選挙にお金がかかるのだな」とびっくりしていました。

●取り調べ可視化、機密費公開、普天間見直しが絶対必要

 97年10月に普天間飛行場の移設先を名護市に決めたのは、当時、沖縄開発庁長官だった私です。しかし今は、辺野古の海を埋め立ててはいけないという立場です。

 半年ぐらい前ですか、小沢さんと寿司屋で会食をした時に「サンゴ礁の海を埋め立ててはいけないと思うが、どう思うか」と聞くから、「その通りです」と私は答えた。政権交代をしたのだから、自民党政権時代に決めた辺野古埋め立て案でまとめてはいけない。沖縄の心をまず聞いて、そこでアメリカに「沖縄の民意に沿って、もう一回、検討させて欲しい」と言えばいいのです。

 小沢氏は代表選で普天間問題を争点にして、「もう一回、アメリカと話す」と言いました。アメリカと組んでいい加減な情報を流している外務・防衛官僚が決めた辺野古埋め立て案を政治主導で見直そうとしたのです。小沢氏の考え方に国民が理解を示さないのは不思議です。

 私は、官僚集団に風穴を開けようと思ったが、負けてしまった。しかし、秘書をしていた浅野貴博君が衆議院議員になり、新党大地の代表代行にもなります。収監までの残り1カ月で、質問主意書の出し方を指導している。私の倍は出すようにします。役人は覚悟しておくことです。

(取材協力・横田一)

(日刊ゲンダイ2010年10月9日掲載)


鈴木宗男・新党大地代表 起訴議決、政治的意図働いている

【単刀直言】

 ≪小沢氏を激励≫

 東京第5検察審査会が民主党の小沢一郎元幹事長に対する起訴議決を公表した4日、電話で「議決のタイミングが恣意(しい)的だ。やましいことは何もないのだから自信を持ってください」と激励しました。小沢さんは淡々としていましたよ。

 起訴議決は、事実ではない報道で善良な市民が洗脳され、間違った判断をする典型だ。私は取り調べの全面可視化を主張していますが、検審こそ可視化しなければいけませんね。

 議決が9月14日付というのも不自然です。これが郵便不正事件の証拠隠滅容疑で大阪地検特捜部検事、前田恒彦容疑者が逮捕された後だったら判断が変わっていたはずだ。最高裁が私の(あっせん収賄罪などの)上告を棄却したのも、小沢さんが代表選を戦っている最中。検審にしろ最高裁にしろ、なにがしかの政治的意図や「力」が働いていると思わざるをえない。

 ≪知恵なき外交≫

 それにしても、今の政権は官僚に抑えられていて政治主導になっていない。

 尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺での中国漁船衝突事件への対応なんて、失策も失策。船長を釈放したのは、小泉純一郎政権当時の田中真紀子外相が(北朝鮮の金正日総書記の長男の)金正男氏をみすみす帰したのと同じ。船長の取り調べに、「割り屋」(自白を引き出す専門家)の前田検事を使えばいいんですよ。

 拳を振り上げるのは結構ですが、外交は落としどころも考えておかなければならない。事件のビデオ映像を出して国際世論に訴えればいいのに出さない。船員や船体を徹底的に調べ、水面下で外交チャンネルを使えばいいのに、拳を振り上げただけでへなへなになった。丹羽宇一郎駐中国大使が「これは大変なことになる」と民間人に電話をし、その民間人が前原誠司外相に伝えたという話もある。とにかく知恵がない。

 ロシアのメドべージェフ大統領の北方領土訪問計画についても、「日本の固有の領土に初めて首脳が来てくれるので、私が自ら行って大歓迎したい。そこで首脳会談を開きましょう」と、逆手にとってやるのが外交です。

 大統領が国後、択捉両島を訪問しようというのは、「2島は返さないが、歯舞、色丹両島は約束通り返す」と考えているからではないか。私だって4島一括返還がいいが、現実的な解決しかない。いろんな知恵が出せると思いますよ。

 ≪よりよい指導者を≫

 菅直人政権の内閣支持率が急落しましたね。24日の衆院北海道5区補選で新党大地は民主党候補を推薦していますが、負けた場合には厄介なことになる。

 菅首相は参院選で負けたときに辞任すべきだった。平成10年の参院選で、当時の橋本龍太郎首相(故人)は今回の民主党が獲得したのと同じ44議席の大敗で辞めた。だから野党だって、次の小渕恵三首相(同)との話し合いに応じられた。同じ「顔」で、参院選で戦った相手に「部分連合をしよう」と言っても、そう簡単にはいかない。

 「首相を1年に3人も代えていいのか」という人もいるが、代えた方がいいんですよ。つまらない指導者を置いておくと国力が落ちる。3人でも4人でも、よりいい人を選ぶのが国益になるんです。

 これから収監されるというのに、テレビ局も私に密着取材を言ってくれる。面白いものだ。

 私は、鈴木宗男のためではなく、裁判するお金も力もなく、泣き寝入りしている名もない人のために堂々と戦っていきます。(収監期間の)残りは510日ですが、まあ、修行のつもりで「おのれ、今に見ておれ」と思って生きていきますから大丈夫です。(加納宏幸)


鈴木氏「獄中からも真実訴える」 上告棄却後、初の地元入り

●鈴木氏「獄中からも真実訴える」 上告棄却後、初の地元入り

(共同通信 2010/09/10 22:24)  http://p.tl/K2cB

 議員勤続25年の記念パーティーに出席、あいさつで目頭を押さえる鈴木宗男衆院議員=10日夜、北海道釧路市
 新党大地代表の鈴木宗男衆院議員(62)は10日、最高裁の上告棄却後、地元・北海道釧路市に初めて入り、議員勤続25年の記念パーティーに出席、支援者らを前に「きょう異議申し立てをした。退けられる可能性が高いが最後まで正々堂々、真実が何か獄中からでも訴える」とあいさつした。

 鈴木氏は、厚生労働省の文書偽造事件の無罪判決に触れ「弁護士は私の事件と一緒で、『検察のでっち上げに、裁判官の見方で判決が分かれた』と言っていた」と検察の捜査をあらためて批判。

 「初当選が最初の奇跡、逮捕後の当選が2度目の奇跡、3度目の奇跡の当選があるかないか有権者が判断する。生きていれば逆転もある」と述べ、失職した場合でも国政への再挑戦があり得ることを示唆した。

 パーティーには約1300人が参加。約30分間、鈴木氏が目に涙を浮かべながら熱弁を振るうと、支援者も涙をぬぐい、「がんばれ」と声を上げた。


●鈴木宗男議員、異議申し立て 最高裁の上告棄却「不服」

2010/09/10 21:50) http://p.tl/fblm


 受託収賄やあっせん収賄など四つの罪に問われた新党大地代表の衆院外務委員長、鈴木宗男被告(62)=比例北海道ブロック=の弁護人は10日、実刑とした一、二審判決を支持し上告を棄却した決定を不服として最高裁に異議を申し立てた。

 異議が認められる可能性は低く、申し立てが退けられた場合は懲役2年、追徴金1100万円とした一、二審判決が確定し、収監される見通し。国会法、公選法の規定に基づいて議員を失職し、刑期終了後5年間は立候補できなくなる。

 弁護人は申立書で「一、二審判決には明らかな憲法違反、判例違反があり、十分な見解を示さずに上告を退けた最高裁決定は極めて不当。(あっせん収賄事件で)贈賄側とされた関係者から受け取った現金は官房副長官就任祝いであり、わいろではない」と主張している。




現職の鈴木宗男衆議院議員(外交委員長)への不当な最高栽の有罪判決と投獄の政治弾圧に強く抗議する。

現職の鈴木宗男衆議院議員(外交委員長)への不当な最高栽の有罪判決と投獄の政治弾圧に強く抗議する。


(副島隆彦 2010-09-09 08:30:29) http://bit.ly/9G1N7L


副島隆彦です。 今日は、2010年9月9日です。

 私は、昨日、8日の午後に、鈴木宗男衆議院議員(外交委員長)への、最高裁 (第一小法廷 裁判長 金築誠志=かねつきせいし=) の上告棄却(じょうこくききゃく)の判決による、有罪確定で、すぐに 刑務所に収監(しゅうかん)される、という報道を聞いた。 

 そのあと、自分の目先の仕事に追われて、しばらくこの問題に対応できなかった。皆、自分のことで忙しいから、こういう許しがたい政治弾圧の知らせを受けても、すぐには行動できない。 夜になってから、各所に電話して情報を集めたが、皆、無力感にうちひしがれて、彼の記者会見の様子をテレビで見ながら、私もある種の脱力感に襲われた。 

 判決文といっても、郵便で、ぺらっと、紙切れが、一枚送りつけられるだけである。最高裁判所で、公判(こうはん、公けの場での裁判の審理) さえ、一回も開かれないで、こういうことをする。 こういう、ひどいことを、日本の裁判所は、現に、日本国民にしている。

 しかも、現職の日本国の重要な政治家に対してでさえ、裁判官どもというには、このような、下がら上(あ)がってきた書面審査だけの、非道(ひどう)な取り扱いをする。 

 日本の、法務省官僚 とその手下(てした)でしかない裁判官ども、そして、行政官 (内閣の統制に服す) でありながら、「準司法的な行政職」である検察官たちが、ここまで腐敗した、汚(きたな)らしい集団であることを、再度、私たちに思い知らさせた。 

 鈴木宗男は、北海道の星であり、北海道民の王様である。彼が本気で、これまでに多くの北海道のための施策を実行してきた。北海道の人たちに、これほど敬愛され、北海道何とか豊かにする切り札である 鈴木宗男議員を、こんなひどい形で、有罪判決を確定させ、刑務所に収監しようとしている。 

 有力な現職の衆議院議員(国民の代表)であることを、重々知りながら、裁判官どもは、こういう無理無体(むりむたい)な判決を下した。 日本国民の代表たちに、どうして裁判所ごときが、このような傲慢極まりない行動に出れるのか。私たちは、国家体制の見直し、作り直しを本気で実行しなければならない。

 このように、国民に敵対して、国民の多数意志を踏みにじる、法律の専門家のふりをした、検察官や、裁判官たちをこそ、逮捕し、裁判に掛けてし処罰し、投獄しなければならない。私たちの代表である国会議員たちが、新しい法律を作って、彼ら、国家暴力団、公設やくざ者たちを正しく成敗すべきだ。そういう立法、法律づくり は可能である。それが、デモクラシー(代議制民主政体)である。、

 日本は、じわじわと官僚たちの いいように扱える国に、彼らの策略で、作り上げられている。 今の日本の、国政の大きな変わり目のきわめて重要な時期に、官僚たちがクーデターを仕掛けてきている。鈴木宗男が、やがて出来る小沢政権で、閣僚(もしかしたら外務大臣)として起用される ことを察知した 官僚たちが、政権(内閣)からの自分たちへの締め付け、統制がかけられることを激しく危惧して、先回りして、こういう暴挙に出た。 

 今日、9日には、小沢一郎が、北海道に行って、代表選挙の立会演説で、鈴木宗男議員と共に壇上に立って、北海道民に直接、訴えかける予定であるという。こういう重要な時期を狙って、わざと最高裁はこのような、司法による 政治弾圧の行動に出た。許しがたい、確信犯の敵対行動である。 

 日本の司法は腐り果てている。司法試験に受かっただけの勉強秀才たちが、「法曹(ほうそう、リーガル・ギルド)」という、奇形化した特権集団を作り、それで、訴訟(裁判)における正義判断権( justice 、ジャスティス) を、自分たちが握りしめ、法律という、本来、社会の正義の基準であるものを、自分たちがどうにでも使える刃物にしてしまって立派な人々に襲いかかる。

 法律を、国民を脅しあげ、反抗する者を切り裂く道具に変えている。 この 恐ろしい 裁判官、検察官、法務省官僚 という 公設暴力団、国家ヤクザ者たちを、なんとかして、日本国民のデモクラシー(代議制民主政体)の力で、押さえつけ、彼らの暴走を食い止めなければならない。彼らの顔ぶれを、急いで、全面的に入れ替えなければならない。 

 私は、20年近く前に、友人の弁護士と共著で、『法律学の正体』、『裁判の秘密』、『裁判のカラクリ』という本たちを書いて出版している。それなりに売れた本であり、今でも手に入ると思う。法律制度 が、どれほど、裁判官、検察官たちによって、いいように扱われ、彼らの毒牙にかかった国民をひどい目に遇(あ)わしているかを、すべて事実として暴き立てた本である。 

 だから、共著者である私の友人弁護士は、今も、最高裁から睨(にら)まれて、ことある度(たび)に、弁護士業界で、「懲戒請求」の不当ないやがらせに遇(あ)っている。

 たとえば、刑事被告人になった者が、「弁護士先生にだけ、本当の事情をお話しします」 と言った内容が、なんと、相手の検察官や、そして裁判官までも知っているという。こういう、およそ近代国家で、有ってはならない職責の自損的な冒涜(ぼうとく)、談合(だんごう)をやっている。 
 彼らは、内部で通報し、通謀し合うのである。 一部、良心的な弁護士たちがいるとしても、彼らは、裁判所への出入りの業者のようであり、いつも裁判官たちにヘコヘコさせられる。良心的な弁護士たちも自分が裁判所に睨まれるのが怖いので、まったく闘おうとしない。 立派そうにしている弁護士たちと言っても、本当は、皆、ブルブル震えるおとなしい羊である。これが日本の裁判所の実情だ。

 そして、今は、法務省の官僚たちの方が、裁判官たちよりも偉くて、裁判官にも2種類いるのである。 「法務省から来た裁判官」 という特権的で威圧的な者たちと、あるいは、たとえば中央大学法学部出程度の、私大出の 下っ端の裁判官たちに分かれる。 この法曹の世界では、私大出は、官僚機構のノンキャリ (これを、一番、分かりやすく言えば、高卒の公務員という意味である。公務員の世界とは、学歴差別 が公然と支配している世界だ ) 扱いと同じだ。

 そしてこの「法務省から来た裁判官」 というのが、私大出を脇(わき)にどかして、、私大出の裁判官が、己れの良心に駆られて、誠実に訴えている者たちの言い分を聞こうとすると、途中からその裁判を横取りして、代わって担当するようなことまでする。 その時には、その裁判の結果は、実にひどいものになる。 

 決まり文句は、刑事事件であれば、「被告人には反省の色が見られない」である。そうやって多くの被告人(刑事事件の場合)と、民事事件の当事者たちが、裁判官たちに、裏切られて、ひどい思いをする。一度でも、裁判所に関わった国民は、二度と、裁判所には近寄りたくないと、思う。

 東大法学部出の、その中でも、生来の残忍な性格をした、人間差別を当然のことと考える、宦官(かんがん)のような者たちは、冤罪(えんざい、無実の罪という意味)を、どんどん作ってゆく。 法務省・裁判所・検察庁という、自分たちの国民支配の居城、体制を守ることが、すべてに優先する。 この文のうしろの方に載せる 今度の 鈴木宗男議員への判決文の、実にいやったらしい、非人間的な書き方が、そのことを示している。

 検察庁の一部である東京地検・特捜部にしても、東大法学部出のエリート検察官と、それよりも数だけは多い下っ端の、中央大学法学部出の検察官たちから成っている。下っ端の私大出の検察官たちの中からでも、上(うえ)の言うことをよくきく、犬(いぬ)の根性の者は、ごく少数だが、検察官上がりなのにたったひとりだけ、最高裁の判事にまでしてもらえる。 他の省庁で、ノンキャリ(高卒)でも、ごく一部を、わざと能力評価で昇進させるのと同じだ。

 今は、「判検交流(はんけんこうりゅう)」と言って、判事(裁判官)と、検事(検察官)を、互いに、どんどん人事交流させている。検察官上がりが、出世して裁判官になっていいことにしている。そのことを奇妙なことだと、彼ら、法曹三者や、法務省が思わなくなっている。 正常な感覚が麻痺している。

 だから、小沢一郎への検察庁、地検特捜による攻撃にしても、裁判官たちまでも意見交流が初めから出来ているのだ。 ちっとも公明正大な世界ではないのだ。これらのことは、すべて法務省の人事異動の一環として行われている。 日本国憲法が定める三権分立 (さんけんぶんりゅう。 法律学の世界では、わざと「ぶんりつ」を、「ぶんりゅう」と読み替える) が、大きく毀損され、打ち壊されている。だから今でも日本には、三権分立は、掛け声だけで、実際には存在しない。

 最高裁の事務総長(じむそうちょう)という役職と、法務省の官僚たちが、裁判所、検察官 という職種を支配している。同じく、検事総長が、法務省事務次官よりも格が上で、2歳年上の65歳までやれる。そして、彼らは、自分たちの方が、「薄汚(うすよご)れた政治家たちよりも優れていて、上位の権力 (法律学では、権限=けんげん=という。権力は、政治学の用語) を実際には持っているのであって、自分たちが最高権力者である」と内心は信じ込んでいる。 

 「この国の法と秩序を守る番人として、自分たちが、よごれた政治家たちを処罰して、どんどん、牢屋に叩き込んでやる」 と、今も、深く思い込んでいる。  彼らは、日本国民の代表たち(すなわち、国会議員たち)が、「国権の最高機関」(憲法41条)であり、国民から国政のすべての権限を委譲された権力者なのだ、という、世界中で通用する、当たり前の考えを、実際上、拒否している。 


 彼らは、自分たち、官僚が、一番偉いのだ、と腹の底から信じ込んでいる。彼ら法務官僚たちを、現在の、小沢革命=国民民主革命によって、叩きのめさなければならない。 

 今度の、鈴木宗男氏や佐藤優(さとうまさる)氏らが、まじめにやっていた、北方領土の返還交渉の、ロシア政府との対等の誠実な話し合いの路線を、叩き壊し、妨害し、犯罪者として弾圧していったのは、外務官僚たちとアメリカだ。 それに、法務省・検察・裁判所が、官僚同盟、官僚仲間のよしみで加担、加勢する。  今、最高裁の判事になっている竹内征夫(たけうちいくお)は、外務省の次官だったのであり、法律の実務など何も知らないのに最高裁判事になってしまっている。こういうおかしなこともまかり通り国である。  

 この男が、憎しみを込めて、鈴木宗男が、10年前に実質の外務大臣として外務省内の外務官僚たちの不祥事を調べていたことを封じ込め、外務省の多くの不祥事を隠し通し、鈴木宗男らを、日本官僚連合に敵対する政治家として、葬り去る役目に着いている。同じことは、昨年からの小沢一郎と彼の秘書や若い政治家たちへの、検察からの異常な政治弾圧である逮捕、捜査の攻撃でも見られた行動だ。 

 私たちは、もうすぐ出来る小沢一郎政権に、希望と、期待を繋(つな)いで、なんとか、多数の政権政治家(国会議員)たちの意志で、国民の多数意志の力で、今のような、日本官僚連合の意識的な、国民への敵対行動をやめさせなければならない。

 彼ら官僚たちの、これまでの違法行為の数々を、国会の場に持ち出し、議員たちの国勢調査権を発動して、彼ら、高級公務員たちの違法行為の責任と犯罪を白日の下に明らかにしなければならない。 小沢政権の大臣たちが、それぞれの職務権限に基づき、幹部公務員(官僚)たちを、正しく免職、降格にしなければならなない。 

 しかし、前途は多難である。 私は、自分の法律の知識と、国家体制を動かす法律の施行の諸理論を、今、頭で考えあぐねており、一体、どのようにして、この、ゆがんだ精神をした官僚たちの暴走を食い止めることが出来るかを、ずっと、真剣に考えている最中(さいちゅう)である。 私たちの国民の多数意志をもってしても、ただちに、官僚たちの悪逆非道のやり方を是正する道は、なかなか困難だ。

 私は、9月3日に、「私たちは、小沢一郎政権ができても、敵たちの集中砲火が待っているから、用心し警戒すべきだ」論 を書いたすぐあとに、このように、鈴木宗男の投獄と議員資格はく奪の、最高裁の判決の暴挙が起きたことで、「やっぱり、これから、もっともっと大変なことになる」と改めて強く感じた。事態は、もっともっと緊張して、急迫してゆく。

 私たちは、私たちの優れた指導者である小沢一郎と共に、ついに、彼が、立会演説の場で、はっきりと公言するようになった、「官僚主導から政治主導へ。官僚たちが、こんなにも大きな権力を握っていることをやめさせなければならない」 (9月4日)という 言葉を、真剣に受けとめよう。そして、迫り来る、これからの政治動乱の日々を、良識のある行動を取って、皆で団結して、日本国を守ってゆかなければならない。

 私自身も、すでに警察や、そのほかの国家情報機関に監視されている立場だと自覚している。だから、十分に注意している。 それでも、私たちは、どうしても直接の抗議行動に出なければならない時は、皆でまとまって行動しましょう。みんな、自分の生活で忙しいし、政治行動などする時間とカネの余裕などほとんど無い。

 それでも、国民の権利としての参政権の一部として、どうしても抗議行動をしなければならない時には、進んで街頭に出ましょう。その準備をいまのうちからすこしずつしなければならないと私は思います。

 国民の敵である 官僚連合の狙(ねら)いは、首相になる小沢一郎に対する ”王殺し( Regicide、 レジサイド)” である。 日本国民の多数が待望する小沢一郎の首相就任を、官僚連合は、自分たちの死命を制する権限と力(ちから)を持つ者の就任だとして、ものすごく嫌がっている。

 それゆえに、小沢一郎殺しを狙ってくる。 大将を倒せば、あとの一般国民、民衆など、烏合(うごう)の衆だから、蹴散らすことができる、と考えている。 だから、私たちは、小沢一郎が育てた若い政治家たちの中から次の指導者になる、しっかりとした資質と能力を持つ者たちを、今のうちから、皆で、育てて応援しなければならない。 

 小沢一郎ひとりへの過剰な期待 だけでは、敵の思う壺に嵌(はま)った時に、私たちは再起できないほどに打ちのめされる。このあともどうせ長く続けなければ達成することはできない日本民主革命は、 しぶとく息長く、闘い抜かれなければならない。

 鈴木宗男議員への、今回の、法務省官僚・裁判所の不当な投獄の 政治弾圧の攻撃を、打ち破って、 彼を、小沢首相の権限で、裁判のやり直し(再審)を始めさせ、鈴木宗男を早く釈放させて、大臣の地位につけて、日本国の為に頑張ってもらおう。その道筋を皆で、切り開きましょう。

副島隆彦拝


非難噴出!民主代表選終盤に鈴木宗男実刑確定の不可解  (日刊ゲンダイ2010/9/9)

非難噴出!民主代表選終盤に鈴木宗男実刑確定の不可解  (日刊ゲンダイ2010/9/9)

狙いは検察批判封じか小沢一郎潰しか

なぜこのタイミングなのか――。ムネオこと、新党大地の鈴木宗男衆院議員(62)がきのう(8日)、懲役2年の実刑判決が確定する見通しになった。「権力による国策捜査」を繰り返し、約8年間、検察批判を続けてきたムネオ。議員失職、収監は避けられそうにないが、取り調べの全面可視化や冤罪被害者の支援にも取り組んできただけに、民主代表選終盤での最高裁決定についてさまざまな憶測が飛び交っている。
法曹界関係者がこう言う。

「鈴木被告の実刑はある程度、予想されていたとはいえ、なぜこのタイミングなのか。10日は大阪地裁で、郵便不正事件の無罪判決が出る可能性が高い。最高裁が検察に配慮したとは思えないが、検察デッチ上げ捜査を批判していた鈴木被告の実刑確定と無罪判決の報道の時期を合わせることで、検察批判をかわそうとしたのではないか」
佐藤優・外務省元主任分析官も「(郵便不正事件判決で)特捜検察が正義の味方だという神話が裁判所によって覆され、世論の批判が高まる。国策捜査を訴える鈴木議員の主張が無視できなくなる事態を避ける意図があった」と分析している。

資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件で秘書が起訴された民主党の小沢一郎前幹事長に「共闘」を呼び掛けていたムネオ。エールを送っていた小沢は今、代表選まっただ中にいる。
「大マスコミの記者たちは早速、会見などで“鈴木実刑”問題を取り上げ、『政治とカネ』に焦点を当てようとしている。小沢潰しに利用しているようにみえてなりません」(永田町関係者)
検察の「裏金」を告発しようとして“口封じ”で逮捕、起訴された元大阪高検公安部長の三井環氏はこう言う。
「鈴木氏の事件は大失敗捜査です。あの事件は、贈賄側の時効が完成していて、贈賄側は誰ひとり逮捕されない。だから、検察にとって都合のいい調書が取れる。検察のストーリーに沿って贈賄側が固められると、弁護側が覆すのは不可能です。かつての検察なら絶対に扱わない。鈴木氏は法務・検察改革に先頭に立って取り組んでいただけに(実刑確定の見通しは)残念です」

今回の最高裁決定で、あらためて法務・検察への不信感、疑念は強まった。抜本的な改革が必要なのは明白だ。ところが、弁護士出身の仙谷官房長官は7日の会見で、小沢の事件を扱う検察審査会(検審)の議決について、検察の起訴と検審の強制起訴は「法律効果として違いはない」なんて暴論を吐く始末。強制捜査権を持つ検察と、専門知識もなく検察や補助弁護士の意見を参考に会議するだけの素人集団の結論がなぜ同等なのか。菅―仙谷ラインでは、法務・検察改革は絶対進まない。


会見でムネオが怒り爆発「密室での一方的な作文が金科玉条になっている」

会見でムネオが怒り爆発「密室での一方的な作文が金科玉条になっている」

(日刊ゲンダイ2010/9/9)
「密室の取り調べで作られた調書で誘導された犯罪だ」――。きのう(8日)、都内で会見を開いたムネオはあらためて「無罪」と「検察への対決姿勢」を鮮明にした。
会見では冒頭からヒートアップ。「ワイロをもらったという認識はない」「(贈賄側も)ワイロを贈ったということは明確に否定している」と身の潔白を強調。その上で、「私の件も小沢さんの件も、密室での一方的な作文(調書)が作られ、それを金科玉条のように最優先している」と筋書きありきの検察捜査と、裁判制度をメッタ斬り。
「いかなることがあっても検察権力と闘っていく。与えられた環境のなかで、何が真実で、公正、公平かを発信していきたい」とまくし立てた。

上告棄却 最高裁判事にムネオの宿敵

上告棄却 最高裁判事にムネオの宿敵

(日刊ゲンダイ2010/9/9)
ムネオを葬り去ったのは、かつての天敵だった!? 「刑事訴訟法405条の上告理由に当たらない」と上告棄却を決定した最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)。最高裁の判事にはムネオと対立した人物がいた。
竹内行夫・元外務省事務次官です。08年10月から最高裁判事を務めているが、鈴木議員を外務省から追い出した“張本人”ともいわれる人物です」(司法記者)
竹内といえば、田中真紀子元外相の騒動で当時の事務次官が更迭され、棚ボタで事務次官に就いた男だ。
「『アメリカン・スクール』出身で、日米同盟堅持を主張。ブッシュ政権のイラク攻撃を当初から支持し、日本の外交政策を誤った方向に導いた責任者でもある」(外務省事情通)
司法試験合格者でもない男がなぜ最高裁の判事になるのか不思議だが、ムネオは質問主意書で竹内を追及。外務省事務次官を退いた後も顧問に就いた理由や報酬について質問していた。
竹内判事が決定を左右したとは思えないが、ムネオ実刑に古巣の外務省が大喜びしているのは間違いない。


鈴木宗男記者会見(全文)

●弘中惇一郎弁護士


9月7日付で郵送で最高裁判所の第一小法廷のほうから、「鈴木さん事件について上告を棄却するという決定が鈴木さんの自宅と弁護士の事務所に送られてきました。
いわゆる三行半ではなくて6ページくらいろんなことが書いてある決定ではありますが、その内容には当然納得できないものであります。

この事件はご存知の通りいろんなことがマスコミにおいて当時言われてたなかで、ほとんど話題になってなかった事件をムリに事件化して逮捕し起訴した事件であります。

したがって特捜が、密室の取り調べの中で、むりやり調書を作って、その調書を積み重ねて、起訴し訴追した事件であります。

たとえば、やまりん事件においては、そのときの会長さんていうのは、この操作当時は亡くなっておられました。

それから島田建設のほうでは、非常に無理な捜査の取調べの中で社長が脳梗塞を起こして、法廷の証言に立てなくなって、一言も喋れなくなったと、こういう最重要証人がいずれもこういうかたちで、ものが言えないという中で、密室の中で作った調書のみによってつくられた事件であります。


ご存知の通り明後日、村木判決が大阪で言い渡されます。

そこにおいては、特捜部のこういったあり方、調書を積み重ねて事実と違う話をストーリーを作り上げるということが明確に断罪される、と予定されていた時であります。

そういうときに最高裁が、法廷?(その点)について、何の判断も示さずに、ただ、職務権限についてのいくつかの議論だけをして、事実誤認について全く触れないのみならず、問題提起いたしました議員証言法の違憲性についても全く判断しないで、こういった、村木判決の直前という次期を選んで、上告を棄却して、いってみれば、村木判決を前提にして、さらにこちらのほうでも争う予定をしていたのを、逃げるというかたちで、決定したと考えております。

予定としましたは、決められた期間内にこの決定に対して異議の申し立てをする予定であります。

その後のことは、その決定をまって鈴木さんと相談しながら決めていきたい、とそう思っています。


●佐藤博史弁護士

広中弁護士は村木事件ですけれども、私は足利事件と二つの冤罪にかかわってきたわけですけど、鈴木先生のこの事件も私達は冤罪であると確信してやってきたわけですが、村木判決を受けて特捜部の取調べのあり方というものに改めて光が当たるということが、鈴木先生の事件についても考え直させる一つの契機になると考えていて、実際にあるアクションをしようと準備していた矢先にこういう判決が下されたので、極めて政治的な判決では無いかというふうに私は思います。
裁判所は何を考えているかわからないけれども、真実を探求するという姿勢に欠けているということを今後とも戦っていきたいと私は思います。



●鈴木宗男議員

わたしから今の心境を述べさせていただきます。
わたし自身、「やまりん」という会社からわいろをもらった、あるいは、島田建設からわいろをいただいたという認識はありませんし、やまりん側も島田側もわいろは届けていませんということを、明確に言っております。
皆さんのお手元に、やまりん・山田 哲社長の場合は、高裁では採用してもらった陳述書です。

さらに、島田事件での島田社長は、今、しゃべれないというか、脳梗塞(こうそく)であたってしまったわけですから、奥さんが、倒れる前、社長がどう言っていたか、公証人役場で弁護士さんが作ってくれた文書ですけれども、このやまりん事件でも、裁判の4日前から東京に呼び出されて、こういう質問するから、こう答えてというQ&Aが与えられていたということも明らかです。
密室での取り調べで、検察の誘導・誤導によって作られた調書が、判決に採用されて、それが真実かどうかということを、ぜひともわたしは最高裁では明らかにしてほしかったと思っています。

島田事件でも、「夫の話では、検察官はあらかじめ文章を作っていて、自分の認識と違うと言っても受け付けてくれず、それをどのように対応したらいいか困っていたと、主人は言っておりました」ということを明確に言ってくれています。
私は少なくとも、司法の判断は判断としてでも、国民の声、特に当事者の皆さん方が、明確にわいろを否定している。
これがわたしは真実だということを、わたし自身は今も、自信を持って公に公言したいと考えております。

弁護士さんにお願いして、手続きはしっかりしてもらって、その後はまた対応をやっていきたいと考えておりますけれども、わたしは、わたしの事件、あるいは小沢さんの事件を見ても、密室での取り調べ、一方的な作文、調書、その調書を金科玉条のごとく最優先する判決のあり方、わたしは裁判所の真の公正公平はどこにあるか、これをわたしの事件を契機にぜひとも見直してほしいという期待もありましたが、残念ながら、きょうでこの棄却の文章を見ても、政治資金規正法については何も触れておりません。
さらには、議院証言法についても、何も書かれていない。

職務権限だけ、触れておられますけれども、皆さん方が8年前、「ムネオハウスで捕まる」、「三井物産のディーゼル発電で捕まる」、あるいは「アフリカのODAで捕まる」と言われて、検察のリークで、皆さん方も利用された形になりましたけれども、それでは1つの事件にならず、まったく皆さん方も想定しなかったような、つくられたやまりん事件・島田事件であったということを、ぜひとも、心ある国民の皆様方には、わかっていただけるであろうし、理解はいただけると思っています。
わたしは、いかなる環境であっても、この検察権力と戦っていきます。

青年将校化した一部検察官は冤罪(えんざい)を生み、そして、多くの人を足利事件の菅家さんしかり、あるいは、厚労省の村木局長しかりだと思っています。
わたしは、わたしの与えられた環境の中で、しっかりと検察に対する、何をもって公正公平か、何をもって真実かということを、わたしは死ぬまで発信していきたいと考えています。

ただ、国民の皆さんには、お騒がせしたこと、こういう司法の判断が出たということについては、申し訳ないという思いでいっぱいであります。
あわせて、わたしの後援者・支援者に対しては、なお、相すまないという気持ちでいっぱいであります。

しかし、きょう事務所にも、多数の人から「権力に負けるな。頑張れ」こういう激励の電話があったということを秘書から聞かされました。
1本も批判や否定をする電話はなかったと聞いてですね、わたしはやはり、わかってくれる人はわかってくれる。

逆に自信を持って、わたしの立場で、償いは償いをしながらも、同時に声なき声は、権力に打ちのめされた人のために、わたしは少しでも、わたしのできる範囲の中で頑張っていきたいなと思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。



「鈴木宗男事件」 最高裁の決定の要旨

衆院議員鈴木宗男被告の上告を7日付で棄却した最高裁の決定の要旨は次の通り。


(共同通信 2010/09/08 13:53) http://bit.ly/af4gbl



 【結論】


 弁護人の上告趣意のうち、判例違反の点は事案を異にする判例を引用するもので適切でなく、その余は、憲法違反の点を含め、実質は事実誤認、単なる法令違反の主張で、刑事訴訟法405条の上告理由に当たらない。



 【職権判断】


 受託収賄罪の成否について職権で判断する。

 北海道開発庁長官だった被告が、港湾工事の受注に関し特定業者の便宜を図るように北海道開発局港湾部長に働き掛ける行為は、職員への服務統督権限を背景に、予算の実施計画作成事務を統括する職務権限を利用して、職員に対する指導の形を借りて行われた。

 被告には港湾工事の実施に関する指揮監督権限はないとしても、働き掛けた内容は、実施計画で概要が決定される港湾工事について、競争入札を待たずに工事業者を事実上決定するものだった。

 このような働き掛けが金銭を対価に行われることは、北海道開発庁長官の本来的職務として行われる予算の実施計画作成の公正、その公正に対する社会の信頼を損なうものである。従って働き掛けは、北海道開発庁長官の職務に密接な関係のある行為というべきだ。

 弁護人は、談合にかかわる行為は、正当な職務としておよそ行い得ない違法な類型であるから、職務に密接な関係のある行為とはなり得ないと主張するが、密接関係行為に当たるかは本来の職務との関係から判断されるべきだ。違法行為であることで、その判断は直ちには左右されないと解するのが相当である。

 また受注業者の指名が港湾部長の職務権限に属することを認定せずに、指名について港湾部長を指導することが北海道開発庁長官の職務権限に属するとした二審の判断が判例(1995年2月22日大法廷判決)に違反すると主張する。

 しかし収賄罪の構成要件である「職務に関し」は、収賄公務員の職務との関連性。他の公務員に働き掛けることの請託を受けて収賄した場合であっても、働き掛けを受ける公務員の職務との関連性は構成要件そのものではない。一般的には、その職務関連性をそれ自体として認定する必要はないというべきである。

 そうすると、働き掛けを行うよう請託を受け、その報酬として金銭の供与を受けた行為が受託収賄罪に当たるとした二審の判断は正当である。



 【金築誠志裁判官の補足意見】


 受託収賄罪における北海道開発庁長官の職務権限につき、意見を補足的に述べる。

 弁護人引用の判例は、内閣総理大臣の職務権限に関するもの。内閣総理大臣については、直接に行政事務を行うことを認めるのは相当ではないとする見解が有力で、指揮監督権限は行政全般にわたる反面、極めて一般性・抽象性が高い。働き掛けを受ける公務員の職務関連性を認定することで、職務権限を認定せざるを得ない面があり、一般化は相当でない。

 働き掛けた事項が相手先の公務員の職務と無関係であれば、働き掛けに職務関連性を認めることが困難となろうが、働き掛けを受ける公務員に収賄公務員の職務関連性以上のものが要求されると解すべきではない。少なくとも働き掛けを受ける事項と職務との間に密接な関係があれば足りると解すべきである。

 港湾部長は、港湾工事の計画作成・実施に関して職務権限を有し、慣行的、常態的に本命業者の指名を行っていた。組織的に事実上職務行為化した行為とも評価でき、港湾部長の職務と密接な関係を有する行為であることは明らかだ。

 官製談合での本命業者の指名は、収賄罪の職務にはなり得ないと主張するが、収賄罪での職務が適法なものに限られないことは加重収賄罪の存在からも明らか。慣行化した官製談合の違法性、それによる信頼棄損と、慣行を利用してわいろを収賄することの違法性、それによる職務の公正に対する信頼棄損とは、別個の評価が可能。今回のような行為に関するわいろ収受が、職務の公正に対する信頼を害する程度が低いとは到底いえない。職務密接関係性を否定することは相当ではない。


ムネオ日記 2010年9月8日(水) 鈴 木 宗 男

ムネオ日記


2010年9月8日(水) 鈴 木 宗 男 http://bit.ly/USeX0

 最高裁第一小法廷から11時半、「上告を棄却する」という特別送達が自宅に届いたと家内から連絡が入る。
 昨夜から今朝にかけて、マスコミ関係者から最高裁が特別送達を出したという話があったので、心の準備はできていた。最高裁の理由は、職務権限にだけ触れて、政治資金規正法違反、議院証言法違反については何も触れていない。

 検察が善良な市民を密室で誘導し、でっち上げの調書を作り、その調書を持って判決を下す裁判所が、真に公正公平で、真実を明らかにする司法としての責任を果たしているのかどうか、疑問である。いや、果たしていないと言った方が正しいだろう。公判で「賄賂はもらっていません」と言うと、判決文では「反省の情皆無」と一方的に断じる裁判所も、官僚化しているのである。

 読者の皆さんに、やまりん事件の山田哲社長が東京高等裁判所に出した陳述書の一部を紹介したい。


 私を取り調べた吉田正喜検事(以下、吉田検事といいます)から「業者が政治家にお金を渡すのは『お礼』か『お願い』しかない」とこまごまと説明され、「どちらなのだ」と言われて、この件は「お礼」という趣旨では通らないと思い、「お願い」としてしまったのです。
 やまりん関係者一同の気持ちは、官房副長官就任のお祝いであり、だからこそ、官房副長官室で堂々と祝儀袋を机の上に並べたのであり、賄賂だと思っていたとすれば、人の出入りのあった官房副長官室でそのようなことをすることにはならないと思います。


(中略)

 平成15年に裁判所で証言する前に、証人尋問の4日前から毎日東京地検に出向いて尋問のリハーサルを行いましたが、その際、吉田検事から不正な行為の働きかけをお願いした旨の答えが予め書き込まれた尋問事項書を渡され、答えに間違いはないか何度も念を押されたからです。
 なお、用意された尋問事項書は、リハーサルの終了時に、返すように言われ、私の手元には存在しません。


 また、島田建設事件では、島田社長が検察のプレッシャーから、公判に証人として出た翌日、脳梗塞で倒れられ、話もできない状態になった。その島田社長が奥さんに話していたことについて、奥さんは陳述書を作ってくれた。一部紹介したい。


 夫の話では、検察官はあらかじめ文章を作っていて、その表現内容が夫の認識と違うと言っても受付けてくれず、どのように対応をしたらよいか困っているということでした。


(中略)

 夫は、納得のいく形での調書を作ってもらえず、そのあげく、鈴木宗男代議士は逮捕され、また島田建設も賄賂行為をした企業とされて9ヶ月の指名停止の処分を受けてしまいました。


(中略)

 俺が検事の言うままにサインしたのが悪かったのかな、申し訳ないことをしたな、などため息混じりに愚痴っていました。


 検察、裁判所が、私が賄賂をもらったと判決しようが、届けた側が明確に否定していることこそが真実ではないか。官僚化し、小さな出世欲にとらわれ、自分のことしか考えない一部青年将校化した検察官、また自分の出世しか頭にない心ない裁判官がいることに、「本当に日本は民主主義国家なのか」と、自問自答するものである。

 弁護士は異議申し立てを10日にするというので、今後のことは弁護士に任せたい。
 私は淡々と、与えられた立場で最後の最後まで仕事をしていく。有難いことに、事務所には非難や批判の電話、FAXはなく、激励の電話、FAXがいっぱいくる。
 8年前と風向きは間違いなく変わっていると実感しながら、声なき声に耳を傾け、絶えず後ろを見ながら、弱い人のために政治があることをいかなる立場でも訴えていきたい。
 


「心友」松山千春さんは、報道機関に次の様なコメントを出してくれる。


報道各位様

 今回の鈴木宗男さんに対する最高裁の判決に関しては、大変残念に思います。
 「真実」というのは、なかなか裁判では明らかにならないんだなぁと感じました。
 宗男さんは収監ということになりますが、ガンの再発など無いように健康に気をつけて頂きたいと思います。
 また家族や事務所のスタッフなど周りにいる人たちも心配です。自分にとって宗男さんという人は、自分がどんなに傷ついたとしても守りたいと思う人ですので、出来る限りのことをさせて頂こうと思っています。
 自分はこれからも鈴木宗男さんを信頼し、支持していきます。

 国政選挙ではありませんが、次の総理大臣が決まる選挙をやっているこの時期に判決が出るのが不可解であると同時に、あらためて、この判決には権力側からのメッセージ性を感じましたし、怖いなぁと感じました。

 次の総理大臣はどのかたになるのか判りませんが、権力を持つことがどういうことかを正しく理解して頂けるかたに総理大臣になって頂きたいと思います。
 権力は本来国民の正義の中にあるはず。だからこそ裁判員制度もでき、国民も参加しているのですから。国民の方も関心をもってどこに正義があるのか、また「真実」を見抜く、何事にも左右されない、正しい力を持って頂きたいなと感じました。

 これからも変わらず音楽活動などを淡々とこなしていきますが、フォークシンガーとして、もっともっといいものを作って、皆さんに訴えていきたいと思います。
 ますます燃えてきました。

松山千春


 「困った時の友人こそ真の友人」。千春は別格だと手を合わせるのみである。